「日中はもちろん夜も快適に過ごしたい」そんな思いを叶えるには

夜間の在宅介護の負担を解消するには

在宅介護を受けている高齢者が、夜間のみ特別養護老人ホームなどで介護を受けることができるサービスをナイトケアといいます。その特徴は、通常の介護サービスと同じく、要支援1,2または要介護1から5の高齢者が利用可能な点です。

ナイトケアのメリットは、介護を利用する高齢者だけでなく、家族による夜間の在宅介護の負担を解消できることも挙げられます。家族に介護が必要でも、夫婦共働きや子育てなどで在宅介護が難しいという現実があります。長寿大国で少子高齢社会が進むにあたって、ナイトケアのようなサービスの需要は高まっていくことが予想されています。

しかしデイケアなどの日中に通所介護を行っている施設に比べて、ナイトケアを行っている施設はまだまだ少ないのが現状です。知名度という点でも、ナイトケアはまだ一般的に浸透していない介護サービスだといえます。

スタッフの勤務時間のことを考えると、ナイトケアは人員の確保がなかなか難しいという問題もあります。在宅介護のニーズが高まる中で、ナイトケアのそのような問題を少しでも早く解消する必要があるでしょう。

また着替えの介助の際に、中には強いこだわりを持った高齢者がいます。例えばパジャマの上はズボンにしっかり入れないと嫌だという高齢者や、靴下は絶対に履いて寝ないと嫌だというような高齢者です。

そのような高齢者の要望を一人ひとり把握して、柔軟に対応していく必要があります。なのでナイトケアのスタッフは、高齢者を労る気持ちが有り寛大な心を持った人が向いているといえます。